大相撲の二所ノ関一門は19日、東京都内で会合を開き、日本相撲協会の理事選(2月1日、力士出身理事の定員10人)に一門を離脱して出馬予定の貴乃花親方(元横綱)を支持する6親方に退席を求め、事実上の破門とした。これを受け、同一門は理事選への擁立を3人から現職の放駒(元大関魁傑)、二所ノ関(元関脇金剛)両親方に絞り込んだ。新たに立候補予定だった鳴戸親方(元横綱隆の里)は辞退した。ほかの一門を合わせた全立候補予定者は11人で、理事選では4期ぶりの投票となることが確実な情勢となった。 出席者によると、会合に参加したのは貴乃花親方、力士代表で理事選の投票権のある大関琴光喜をのぞく27人全員。多数決を採った結果、「(6親方は)退席すべきだ」が多数を占めたという。退席した間垣親方は報道陣に「破門という言葉は出なかったが、そんな形だ」と話し、事実上の破門と受け止めた。 貴乃花親方を支持する理由について、阿武松親方は「相撲に対する一途な思いに共鳴した」と話した。大嶽親方は「(義父の)納谷幸喜氏(元横綱大鵬)も支持している」と述べた。6親方は理事選で貴乃花親方に投票する意向だが、選挙後に新たな一門を作るかについては不明とした。 ◇ 貴乃花親方に同調した6親方は以下の通り(★は部屋持ち)。常盤山(元小結隆三杉)、音羽山(元大関貴ノ浪)、★間垣(元2代目横綱若乃花)、★阿武松(元関脇益荒雄)、★大嶽(元関脇貴闘力)、二子山(元十両大竜) ◇ ■二所一門 32人目の横綱玉錦を開祖とする。角界の本流・出羽一門が「分家独立を許さず」を長年の不文律にしていたのとは対照的に、分家独立が盛ん。48人目の横綱大鵬を生んだ二所ノ関部屋が本家で、佐渡ケ嶽部屋や尾車部屋などとともに「両国系」と呼ばれるが、45人目の横綱若乃花が育った旧花籠部屋を本家とし、旧二子山部屋など「阿佐谷系」も勢力を持っている。一門の重鎮ともいうべき存在だった初代横綱若乃花や大鵬親方が定年退職した後は一門内での統率がとれておらず、内部でいくつかの分派が目立っていた。前回の役員改選では両国系が2(二所ノ関、間垣)、阿佐谷系が1(放駒)。 |
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Author:Kio
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