大相撲名古屋場所を共催する日本相撲協会と中日新聞社は21日、場所のチケットを扱う相撲案内所のうち、暴力団員が経営にかかわっていた案内所1軒との契約を解除したと発表した。前代表者が昨年10月まで暴力団の構成員だったことを警視庁に指摘されたためとしている。 この案内所は名古屋場所が本場所に昇格した1958年以前の準場所時代から、協会と契約してきた。相撲協会理事で名古屋場所担当部長の二所ノ関親方(元関脇金剛)は、「正直、信頼していた。協会の努力が足りず、こういう結果になってしまった」。 昨年の名古屋場所で土俵周りの維持員席が暴力団組員に渡っていた問題でも、この案内所経由でチケットが取引されたとみられるが、中日新聞社を代表して出席した同社の高坂毅事業局長は「答えられない」と明言を避けた。 名古屋場所の相撲案内所は5軒あったが、今回の契約解除で4軒となる。具体的な屋号は公表しなかったが、名古屋場所の公式サイトからは既に名前が削除された。 この案内所がすでに販売した約3千人分のチケットについてはそのまま通用するものとし、残る約900人分は協会が回収。場所中の業務は、今後他の案内所の協力を仰ぐという。名古屋場所の相撲案内所の組合長を務める小関義明さんは「明日、中日新聞社から説明を受ける。まだ詳細を聞いていないので何も分からない」と話した。 契約を解除された相撲案内所は21日夕、記者がインターホンを押したが反応はなかった。 |
大相撲の賭博問題で、NHKには14日から20日までの1週間に視聴者から約900件の意見が寄せられた。賭博にかかわった力士や親方、相撲協会の対応に対する厳しい意見が多く、相撲中継の放送中止を求める声もあった。 7月の名古屋場所を中継するかどうかについて、NHKは「視聴者の意見や事件の動向を見ながら総合的に判断する」としている。 |
日本相撲協会は21日、東京・両国国技館で臨時理事会を開いた。賭博問題への対処について話し合われ、調査委員会のメンバーが承認された。ただし、上申書で賭博への関与を申告した親方、力士らの名前は、理事会でも明かされなかった。ある親方は「資料は断固として見せてもらえなかった。(報道で)ボロボロ出ているのに、公表しないのはおかしい」と指摘した。名古屋場所(7月11日初日、愛知県体育館)についても、現時点では開催の方向で話が進んでいるという。 野球賭博への関与が明らかになった雅山の師匠にあたる武蔵川理事長の責任問題は言及されなかった。今後は調査委員会が、賭博への関与を認めた申告者への調査を進め、7月4日の理事会で処分などを決める。 |
賭博問題に揺れる日本相撲協会は21日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、賭博の実態を解明するために特別調査委員会の設置を承認した。実施を危ぶむ声もある名古屋場所(7月11日初日・愛知県体育館)開催の可否については、特別調査委の報告を受けて、7月4日の理事会で最終決定することを決めた。 野球賭博に関与したと相撲協会に上申した力士ら29人の名前公表について現時点では行わない。名古屋場所を実施した場合、出場停止にする力士については7月4日の理事会で名前を明らかにする。大関・琴光喜関はすでに出場を辞退した。その後も全協会員を対象に賭博の調査を進め、野球賭博にかかわったことが分かれば名前を公表する。 21日は元大関で幕内の雅山関(武蔵川部屋)のほか、小結・琴奨菊関(佐渡ケ嶽部屋)元小結で十両の普天王関(出羽海部屋)十両の清瀬海関(北の湖部屋)の野球賭博関与が新たに分かった。 雅山関はこれまで、マージャンや花札などの賭博行為を認める上申書を同協会に提出したとされていた。琴光喜関や大嶽親方(元関脇・貴闘力)時津風親方(元幕内・時津海)ら野球賭博関与者と深い交友関係があったことで知られている。雅山関を弟子に持つ武蔵川理事長の進退問題について、理事会では議題にのぼらなかった。 特別調査委は相撲協会外部理事の伊藤滋氏(東大名誉教授)を座長として10人で構成。弁護士20人を起用し、野球賭博に関与した29人への事情聴取を22日に始め、27日までに終える予定という。花札やマージャンなどの賭け事への関与を認めた36人からも、必要と判断すれば事情聴取する。 22日には親方と上位の一部現役力士らによる評議員会を開き、一連の経緯を説明して、特別調査委の調査に協力するように要請する見通し。 武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)「場所を開催するかどうかを検討しなければいけないということは、日本相撲協会設立以来の大変な危機と感じている。協会の代表者として謝罪したい。これを逆にチャンスに変えて、協会全体として取り組んでいきたい」 名古屋場所担当部長・二所ノ関親方(元関脇・金剛)「7月4日の理事会の決定を待つしかない。とにかく初日に向けて、粛々と準備するだけです」 特別調査委員会・伊藤滋座長「腰を据えてこの問題に取り組んでいく。これが始まりで、いつ収束するかは分からない。100年に一度起こるか分からない事態が起きたんだから、今の理事会を変えるべきじゃない。泥をかぶる覚悟でやるべきだ」 普天王関の師匠、出羽海親方(元関脇鷲羽山)「本人から聞いていないし、上申書も見ていないので何も答えようがない。そう(普天王関が野球賭博に関与している)ならば、調査委員会に委ねるしかない」 |
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Author:Kio
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